ひろしまドッグぱーく問題2007-01-17

ひろしまドッグぱーくについて二つほど書いている。
9月29日に書いた「ひろしまドッグパークの悲劇を知っているか 」
http://kumaneko.asablo.jp/blog/2006/09/29/541873
と、ひろしまドッグパークの向こう側で
http://kumaneko.asablo.jp/blog/2006/10/06/549885
だ。

その後、さまざまな動きがあり
アーク・エンジェルズに不審が向けられている。
ぱーくの犬たちは、大多数が飼主が見つかったというが、
AAに対する不審は、この功績とは別に晴らさねばならないだろう。
もし、AAが噂されるような似非ボランティア団体であったとしたら、
この後、同様な事態が起きたとき、
今回のような善意の結集を困難にさせてしまうから。
AA自身、救出に入ったとき、一部の保護団体をさして、
似非愛護団体だと決め付けていたのだから、
世間は動物愛護団体って、ろくなもんじゃねぇ、と捉えたとしても不思議ではない。

ドッグぱーく問題が明らかとなったとき、
支援金なり、支援物資などを送りかけていた(けちな)僕だが、
AA関係者の発言に不審を感じ見送っていた。
その後、いくつか事実関係を調べていたら、
AAという団体には野心を感じてしまったのである。
野心を持つことが悪いと思っているわけではない。
ただ、善意を前面に押し出し、野心を成就させようとするのは
僕には受け入れることができないことなのだ。

AAの野心を感じ取ったのはARKとの関係が最初。
ドッグぱーくへAAが介入する前に、AAのHPを見ていた時期がある。
そのころ、AAはしきりにARKとの関係を書いていた。
ARKの趣旨に賛同してARKの活動に参画していたが、
犬の保護に関する考え方の相違から分派独立して活動していますという趣旨が載せられていた。
ひろしまドッグぱーくでのAAの活動が報じられると
ARKにはAAとは無関係であるとの声明が載せられていた。
どうもAAにはARKの知名度を利用している節があったのではないかと疑った。

次に代表者が、広島入りしているが、妻も大阪で保護活動している。
よほどの財閥でもない限り、保護活動に全身全霊を傾けられる環境にはあるまい。
それができている。理解不能に陥った。
で、支援はけちな僕としては見送り続けることに決めた。

僕が大阪で活動拠点を持っていて、広島に介入したなら、
広島の団体に頼るはずだ。
最初の一歩は気づいたものが動くのが自然だが、
以降は主導権を広島に渡す。広島にあるものが活動の中心となることが当然のことだ。
そうしないと自分の生活基盤が維持できない。
寄付金のあて先だって、特別な口座を用意するだろう。
大きな現場だけに、小さな団体が全部を管理することなどできないのだから、
いくつかの団体が協力してあたるべきだと思うのだ。
そのときにAAにのみ支援金を集中させていては、
いらぬ疑義を持たせるだけのことだ。

AAへの最大の不審は、「1000頭を収容できるシェルター建設をする。」
この言葉にある。
最大限、善意に読み取ったとしても理解できない。
計画を本当に温めているのなら、荒唐無稽だと気づくはずなのだ。
1000頭規模のシェルター?
どうやって運営するというのだ。
MAX1000頭なら、常時400-500頭を扱う規模ということができる。
それだけの犬を保護して、管理して、しつけをいれ、
新しい飼主を探すとなれば、どれほどのスタッフがいる。
敷地はどれほどいる。
仮に施設建設はできたとして、毎月の維持費用を考えてみるがいい。
餌代と施設の維持費だけで月100万はかかる。
その他、各種予防薬などの経費だって必要だ。
巨大シェルターだから、都市部ではなく僻地に建設するほかない。
訓練士や獣医も必要だ。ボランティアを期待して臨むべくもない。
管理運営するためには最低でも20名程度の専属スタッフが必要となろう。
人件費がかかるということだ。
そうするといったいいくらの経費がかかるというのだ。
シェルターのはずが「ひろしまドッグぱーく」になってしまうだろう。
夢見る年齢ならともかく、いい大人が考えるものではなかろう。

AAが寄付金を使わずに残しているのがシェルター建設のためというのなら、
そのシェルターを維持させる目算が立っているということなのだろう。
なら、彼らはその目算をどう考えているのか明白にする必要がある。
それが寄付行為を求めたものとしての責務である。
けちな僕には関係がないが、
けちな僕が支援金を送っていたら、要求したろう。

代表者について、過去に同姓同名の妖しい人物がいて詐欺的商売をしていたとか、
AAの所在地と同じ地番にて怪しい会社があるなどの書き込みもある。
不確実情報とはいえ、さまざまなAAへの逆風がある。
どれが真実でどれが誹謗中傷なのか、判断がつかないが、
日がたつうちに次第に囁かれる疑惑が、
まんざら的外れではなく、真実なのかもしれないと思わせられる。

AAの関係者が犬好きなのは確かだとして、
彼らが主張するようなボランティア団体だと、
僕をして信じさせてくれるのを待ち望んでいる。

そして僕は考えている。
犬を保護して再生し新しい飼主を見つけてあげるという行動が、
情においては正しい行動だとは思っても、
論理的には矛盾でしかありえない、と。
この結論を持つ背景については改めて記してみる。

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